井上章一『京都ぎらい 官能篇』(平成29年)では、林屋辰三郎『京都』(昭和37年)にある「角屋の建築意匠が桂離宮のそれに類似する。」という記述に注目し、「林屋は角屋と桂離宮を、こう見くらべた。『一方は遊廓、一方は宮内庁の管轄』、と。そう、林屋は…
「それに女の行儀作法はいふまでもないこと、心持ちが極度に卑しくなつて初會の客に無暗に祝儀を強請たりするのは同じ京都の遊廓でも祇園あたりの太夫にはないことで、島原のは太夫といひながら、それだけの品位格式といふやうなものは全く崩れてしまつてゐ…
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